9月活動日誌その2 |
羅須地人鉄道協会
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・6号機ボイラー水圧検査実施
9月23日、翌日に実施予定のボイラー検査に備え、6号機ボイラーの水圧検査を実施しました。
水圧検査とは、ボイラー内に注水し、通常使用圧力の1.5倍〜2倍ていどの圧力をかけ、ボイラーに異常がないか検査するための試験です。空気や蒸気など気体で圧力をかけている時にボイラーが破損した場合、爆発などを起こし重大な事故になる可能性がありますが、今回の試験のように水を使用すれば、それほど危険もなく圧力をかけることができます。
これまで6号機のボイラーは火を入れる目処がたたず、水圧検査も行ってきませんでしたが、6号機復活計画も順調に進み、ここ1年以内に再びボイラーとして使用される可能性が高くなってきたため、安全確認の意味もあり、水圧検査の実施となったものです。
(左)ボイラーのすべての配管を塞ぎ水を入れる (右)手押しポンプで水を送り込み加圧する
通常使用圧力(6kg/cm^2)の1.5倍(9kg/cm^2)を無事クリア
結果は御覧の通り、通常使用圧力6kg/cm^2の1.5倍、9kg/cm^2を無事クリアし、使用にあたって取りあえず問題がないことが確認できました。
・3号機6号機ボイラー検査無事終了
9月24日に実施された3号機、6号機のボイラー検査は無事終了し、どちらもまた1年間のボイラー使用の許可がおりました。
・6号機の台枠にいよいよ動輪が!
すでに前回お知らせの通り、6号機のレストアも順調に進み、9月25・26日にかけて台枠に動輪を取り付ける作業が行われました。
すでに動輪には軸箱が取り付けられていますので、作業としては台枠を作業用台車から降ろし、その台枠に動輪とその軸箱をはめ込むだけの作業でした。そしてこの日の作業のため、T本氏所有の車載クレーン「ヒアブ」付4tトラックも到着しており、作業は順調に進むものと思われていました。
ヒアブで台枠を釣り上げ、作業用台車を逃がす
がしかし、作業台車を逃がし、いよいよ動輪をはめる段になり、どうしても前動輪の軸箱がうまく台枠にはまらないことが判明! 動輪は製造当時の設計図から作ったものであり、寸法に間違いはありませんが、永年に渡り台湾の基隆炭坑で現場合わせの修理が行われてきた台枠のほうは、製造当時から少しづつ寸法がかわってきてしまったようです。
お〜い、とっちゃ〜ん!、寸法があわないゾ〜!
動輪取り付けのためには軸箱と台枠になんらかの加工をする必要があり、今回の作業での動輪取り付けが危ぶまれる事態になってきました。25日夕方になり浜松よりチーフメカニックY口氏(通称とっちゃん)が登場、翌26日朝からY口氏とT田氏により、動輪取り付けのための台枠と軸箱の加工大会が始まりました。
(左)対策を考えるY口・T田の両氏 (右)金ヤスリなのに高精度に軸箱を加工!
結局、当初の予想よりはずいぶんてこずりましたが、26日午後にはなんとか動輪を取り付けることができました。
動輪がついて満足げな二人
が、しかし、このあと前後の動輪の平行が出ていないことが判明。結局また動輪をはずして調整することになるのですが、それはまた次回にでも。
・ウエストライン分岐用ポイント設置
すでに路盤工事が進みつつあるウエストラインのポイント設置作業が行われました。
現在留置線として使われている側線の西端部にウエストライン分岐用のポイントを設置する作業で、25日夕方に移設用ポイントセットの取り外しが行われたのち、26日朝からポイント設置作業が行われました。
以下、定点観測でどうぞ。
まず、ポイントを設置する部分のレールを剥がす。 |
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パワーショベル登場。 |
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ポイントを設置する部分をまくら木とバラストの分掘り下げる。 |
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ポイントセットをおろす。 |
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「通り」を見ながら、バールで位置を微調整。 |
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工事中でも営業列車は走る。 「列車せっきーん! たいひぃー!」 なんてかけ声もかかる。 |
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この頃になると緻密でハードな作業によるストレスのため、精神に異常を来す会員も現れる …わけではなく、この人ははじめから壊れてました。 |
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あとは既設の線路と接合して… |
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とりあえず、完成。 ここまでで約3時間。 で、このあと、バラスト敷設、レベル出しののちほんとに完成。 |
・新車両来る!
また羅須に新たな車両が加わりました。
F井氏の御寄付により軽トラック1台が新たに仲間に加わりました。何やら羅須地人の会員の特性をあらわすマークがついており我々にぴったりという声もちらほら。
近寄ると「危」ない?
・さらにバッテリーも!
さらにU山氏からは大形バッテリー2本が寄付されました。
さっそくバッテリー老朽化のため慢性的充電不足に悩んでいた101号機にとりつけられました。
輝く新品バッテリー
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